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「ゴムの時間」と「金の時間」

ツアーで必ずお伝えするのは「時間を守ってください」ということです。


日本ほど時間通りに動く国は他にないので、どの国の方にも言いますが、インドネシアの方には


「日本では時間は伸びませんよー!」


と言うと笑いがおこります。


日本では「時は金なり」と言いますが、インドネシアでは「ゴムの時間jam karet)」と言います。つまり、時間は「伸びるもの」という意味です。


四季の変化の激しい日本では、衣替えだ、冬支度だと、絶えず次の季節に向けて働いておかないと、生きていけません(現代はともかく)。

それで自然と「時間は貴重なもの」という感覚が身に着いたのではないかと思います。


それに対して、赤道直下のインドネシアでは、日本の感覚では「一年中夏」です。

一応雨期と乾期に分けられていて、乾期に少し涼しくなる時期もあったりはしますが、日本の秋ほどにはなりません。


ですので、「衣替え」という習慣はなく、ずっと夏物の服で過ごせます。

あたたかいので、極端な話、外で寝ていても凍死しないし、バナナの木やヤシの木など食べ物がたくさんあり成長も早いので、あくせく働かなくても飢え死にしないのです。


逆に、暑い中あくせく働くとかえって体に悪いので、それも長年の生活の知恵ではないかと思います。


そういう国に住んでいると、だんだん季節感がなくなってきます。


ゴムの時間 


日本では「あれは桜の時期だったから4月だな」とか「あの時は雪が降って寒い日だった」と、季節をきっかけに出来事を記憶していましたが、インドネシアではずっと暑いので「いつ」だったかが思いだせないのです。


そしてそれを繰り返すと、だんだん「時間の感覚」がなくなってきます。


日本では「春夏秋冬」を一通り過ごすことで「一年」という感覚がありますが、「ずっと夏」が何年も続くと、区切りがなくなり、あっという間に3年、5年がひとかたまりになっていきます。


逆にインドネシアの方が日本に来ると、急に時間がビシビシ区切られて、さぞかし「急かされる」感じがするのではないかと思います。

でも、とても温厚なインドネシアの方々は、決してピリピリすることなく、遅れてきた人に


Jam karet yaaa..! (ゴム時間だねえ)」


などと冗談を言って爆笑になったりします。


この「心の余裕」と「ユーモア」と「絶えない笑顔」にいつも癒されます。


※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。

(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/

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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

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