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「できない」と言わないインドのサービス➀オーダーメイドの服

先日2回目のインド旅行に行きました。


インド2 

タージ・マハル


東南アジアでも観光地では物売りがしつこいことが多いですが、

インドではそれを上回るという感じでした。

それでも、私はいらないものは断固として買いません。



そんな中、ジャイプールで更紗の店に行きました。

インドネシアでは手描きのバティックが高級ですが、

インドでは型染めが高級ということで、おもしろいと思いました。


インド10 



そして、その更紗の店では、

布を買って、ここでパンジャビ・スーツに仕立てられる」と言います。

ああ、そうしたいけれど...。



インド17 



話がちょっとそれます。

布は結構好きですが、実はインドネシア、マレーシア、タイ、ラオスなどでいただいた布や

買った布がいまだに家に何枚かあります。



インドネシアに住んでいた時は、服はほとんど布を買ってオーダー・メイドで仕立ててもらっていました。

贅沢と思われるかもしれませんが、あちらではその方がずっと安上がりです。

でも、今は日本に住んでいるので、旅行に行くぐらいの日数では時間が足りず、

仕立てられないので、布がそのままになっています。

デザインにもよりますが、最低3日~1週間以上かかるので、移動してしまうと無理になってしまいます。



話を戻します。

ジャイプール滞在は1日だけで、翌日はデリーに移動でした。

なので、どうせ無理だな...と思い、

「パンジャビ・スーツは作りたいけど、明日の朝チェックアウトしてデリーに行くので無理でしょう。」

と言いました。


すると、

大丈夫です。今日仕立てて、明日の朝までにホテルに持って行きます。

と!!!!

「ええっ!?明日の朝までに出来るの!?」

ビックリしてしまいましたが、やはり

できると。


そんなことは期待していなかったのでビックリしていると、布のところに連れて行き、いくつか広げ始めました。

布が決まり、裾の丈は、袖の長さは、襟の形は、とデザインが決まりました。

「じゃあ、採寸しましょう。」

あっという間に手際よく終わりました。



もちろん値段の交渉もしました。

ツアーでもあるし、インドの物価からするとかなり高い値段を言われているのだと思いますが、

日本での感覚ではかなりお得と思える値段です。

何といっても「オーダーメイド」です。



そして、パンジャビ・スーツの他にも「短めのシャツを作らないか」と勧めることも忘れませんでした(笑)。

ここがインドらしいところ。常に「攻めの姿勢」です(笑)。



ちょうど好きな色だったので、ちょっとデザインを変えてお願いしました。



そして支払いを済ませて店を出ました。

わずか40分程度の滞在でしたが、パンジャビ・スーツとシャツのオーダーができてしまいました。



そして次の日の朝、チェックアウトのためロビーに行くと、既に店の人が出来上がった服を持って待っていました。



インド23 



開けてチェックをし、気に入ったとお礼を言いました。



客としての気持ちは、本当に満足でした!

たった1日で服を仕立ててもらえるとは思っていなかったからです。



夕方注文して、翌朝受け取れるということは、「夜縫っている」ということです。

それも、私1人ではなく、ツアーの中でも4人ぐらいはいました。



「1日では無理」と言われればそれまでのところを、できるとなれば、もう少し料金を請求されたとしても、

その価値があれば払うだろうと思います。

観光客の心理とは、そういうものだと、自分が客の立場で思いました。



でもインドでは、それはたぶん普通の感覚というか、

サービスの対価として相応の料金をもらう

ということが当たり前なのです。



その「サービス」は、時には押し売りっぽいこともあるけれど、多くの場合それは

『客のニーズ』に歩み寄ったもの

であるため、客にとっても有難いサービスとなるわけです。

そう思ったことが他にもありましたが、追々また書こうと思います。



一方日本では、残念ながら、料金交渉以前に

対応できない」「無理」「不可能

といきなり言われることが多く、お客様が「こうしたい」「ああしたい」とおっしゃるのを、

我慢させることが多いのが現状です。



もちろんそうでないところもありますが、少なくともインドほど積極的に

できます!やります!

という感じではないと思います。



もちろん、その「奥ゆかしさ」や「控えめなこと」が日本独特の美徳であることもわかります。

どちらがいいとか悪いとかいうわけではありません。

ただ、「外国人相手のビジネス」という観点では、そういう遠慮がちな態度は

やる気がない

サービスがよくない

と取られてしまう可能性があると思います。



実際インドのツアーでは、私も含めて全員日本人でしたが、日本では想像できない物売りのしつこさのわりには、

皆さん頑張って交渉して買っていました。



観光客というのは、もともと

楽しみたい

いいもの、思い出になるものがあれば買いたい

と多くの場合思っているからだと思います。


「できない」と言うのは、ある意味とても簡単です。が、それは売る側の都合です。

「できる」「やる」努力をすることがどれだけ観光客に「価値」「喜び」を与えるかを考えた時に、

とてももったいないと思います。

日本に来るのが「一生に一度」かもしれないのです。

「ただでサービスして」

は無理でも、

余分のお金を払ってでもほしい

という方には、対応する余地はないでしょうか?



これは一例ですが、インドの「『できない』と言わないサービス」の姿勢は、

ガイドとしてもとても勉強になりました。



※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。
(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/
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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

ご訪問ありがとうございます!

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