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インドネシア人は暑がり!?

今年はよく仕事で北海道へ行っています。


北海道1 



あるインドネシア人ツアーで、

なぜ北海道を選んだんですか?

と聞いてみました。すると、

東京は暑いでしょ。北海道の方が涼しいと思ったから。

という答えが一番多かったです。



実は5月から6月半ばはまだ東京もそう暑くはないのですが、

北海道は涼しい

というイメージがあるようです。


北海道3 



「暑い国の人だから、暑いのには慣れていて平気だろう」

と思うかもしれませんが、実はそうではないと私は思っています。

むしろ、暑い国の人だからこそ、「暑さに敏感」です。



私が初めてインドネシアに住んだ時、初めて「1年中ずっと暑い」というのを体験しました。

日本では「暑い!」と思っても、3か月も我慢すれば涼しくなります。

逆に「寒い!」と思っても、3か月もすれば暖かくなります。


でも、インドネシアではそれがありません。

ずーっと暑いのです。

しかも、「汗が乾く」ことがないぐらい湿度が高く、いつもジメーッとしています。

2年目ぐらいで、続く暑さに気が狂いそうな時もありました。



ジャカルタラマダン4 



何しろ、真夏のような暑さの中で、仕事をしなければならないのです。

日本でも、真夏はボーっとして仕事どころではないことがありますが、それが一年中続くのです。


たまらないと思った時、ふと、これは

暑いことを意識しないようにするしかない

と思いました。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言いますが、大げさですがそんな心境でした。


つまり「暑い!」と思ったらとことん暑く、その不快さから逃れられないわけです。

決して涼しくはならないわけですから。

ですが、「暑いと感じること」を忘れて、暑いがまま、汗をかくがまま、

それが普通だと思うことにすることで、同じ暑いのですが不快感は減ることに次第に気づきました。


うまく言えないのですが、暑いと思えばドンドン暑くなりますが、

それを受け入れてあるがままにしていると、熱い風も時には涼しく感じたりもするというか...。

日本では感じることのない、不思議な感覚です。

そして、日本に帰国した時、あんなにうっとうしいと思っていた梅雨が、快適にさえ思えました。

不思議なものです。

北海道4 



そうするうちに、元々私はとても「暑がり」だったのですが、

今はあまり暑がりではなくなりました。


でも、何年もインドネシアに住んでいた時は、本当に涼しいところに行くのを夢にさえ見るぐらいでしたので、インドネシアの方の「涼しさ」へのあこがれは、何となくわかる気がします。

また、ひとつ不思議だったのは、インドネシアの建物で「部屋が暗いな」と思うことがよくありました。日本人は「明るい部屋」が好きですね。

すると、「日差しが入ると暑いから。

という答えでした。

つまり、「明るい=日差しが強い=暑い」

というわけです。


逆に「暗い」はネガティブというよりも「涼しい」というイメージなわけです。

これは目からウロコでした。

それぐらい「暑さ」に敏感なのです。


逆に、北海道の人は寒さに強いかというと、逆に「寒がり」だったりします。

つまり、「寒さに敏感」なわけです。


北海道に行くと、室内で「寒い」と感じたことがないほど、徹底して暖房がきいています。

冬はもう、コートなんか着ていたら暑くてたまらないぐらい暖房がきいています。

冬以外でも、気のせいか、ホテルの部屋も気密性が高いのか、他の地域のホテルよりも暑い気がします。

東京などでは、建物全体に暖房がきいているとは限らないので、かえって寒かったりします。

また、夜寝る時は暖房を切ってしまうので、やはり寒いと思います。



北海道2 



そして、インドネシアの方は、北海道に来て「暑い」と言っています(笑)。

ホテルの部屋も「暑い」と言っています。「寒い」というクレームは聞いたことがありません。


外では、決して「日の当たるところで立っている」ということをしません。

「日差しを避ける」という感覚は、日本人以上に強いです。


また逆に、冬は寒さの感覚がわからないのか、極端に「厚着」をしています。

そのせいか、暖房のきいたバスの中で「暑い暑い」と言っています(笑)。



そんなこんなで、いろんな経験から「インドネシア人は実は暑がりだ」と
思っています。


※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。
(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/

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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

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