記事一覧

新人ガイド研修で講師を担当して

※この記事は2015年3月に投稿したものです。



2月に、私が所属している(一社)日本観光通訳協会JGA新人ガイド研修が行われました。




新人研修8 

 



新人ガイド研修は、5年前に「先輩ガイド体験談」で話をして以来でしたが、


今回はなんと「講師」として参加させていただきました。


しかも、他の講師の方々のほとんどは、私自身が6年前に新人研修を受講生として受けた時の講師ということで、


「一体私につとまるのか?」


と思ったりもしましたが、お世話になりっぱなしの先輩方に少しでも


「恩返し」


ができるなら、と受けることにしました。




新人研修3 

 

 


初日の講義では、


宗教・国別の観光客への配慮


というテーマで講義を担当しました。


この日は1日講義だったので、聞いてばかりで眠くならないよう、少し受講生自身が話す時間も入れようと、グループでの話し合いを入れた演習っぽい形式にしてみました。


結果、活発な意見が出て、おもしろい議論ができたと思います。

 



しかしさすがと思ったのは、他の先輩講師の方々の話がうまいこと!


1日講義だったら眠くなってもおかしくないのに、全然退屈しない。


「あー」とか「えー」とか聞きづらい話し方もなく、よどみなく、わかりやすく、途中「背伸び」なんかも入れながら、あっという間に時間が過ぎました。


ガイドはお客様相手に1日中話している訳なので、知らず知らず


「聞いてもらえる話し方」


やコツが身につくのかなと思いましたが、改めて目の当たりにすると


さすが!」


と感心しました。

 

 

新人研修2 




現場の話もいろいろしましたが、話し出すとそれまでの緊張がウソのように、現場での様子をいろいろ思い出して、思った以上にスラスラと話すことができました。


「うまく話そう」と思わず、「現場の話を聞いてもらえる貴重な機会だ」と思って話したのがよかったのかもしれません。




新人研修4 

 



受講生の皆さんの、熱心に話を聞いて下さる様子や、活発に議論されている様子が、大いに刺激になりました。

 

 

バス研修では、都内と成田空港での実習を担当しました。




新人研修5 

 

 


都内はツアーでは何度となく周っているものの、いざ「研修講師」をするとなると、もっとちゃんと見ておかないとと、バスで通る道のほとんどを歩いて復習しました。



普段の仕事もそうですが、「やれるだけの準備はやった」ということが、自分にとっての「安心」となることが多いです。


もっとも現場はいつも思い通りにはなりません()



 

バスが出発すると、文字通り「あっという間に」時間が過ぎていきました。


というのも、普段のツアーとは違って研修の時というのは、「お客様に見えているものの説明」以外に「裏方の説明や補足」をしなくてはいけません。

 

出発前にやること、駅での送迎について、ドライバーさんとの仕事の仕方、精算についてなどなど、話すことは無限にあって、本当に聞く方も忙しかったことと思います。


私自身も、「人に説明する」となるときちんと調べ直すということを繰り返して、かなり都内観光の復習にもなりました。

 



成田実習では、第1ターミナルの北と南、第2ターミナルを忙しく周りながら、空港の施設や送迎の手順、注意点などを説明しました。

 

ここも何度となく行っている場所ですが、何度か下見をして隅から隅まで歩きました。


かなり広いので、隅々まで歩いてみると意外と「知らなかった」という発見がありました。




新人研修1 

 

 


最終日の講義で再度全員が集まりましたが、この時の受講生の顔は、初日に見た時とは明らかに違っていました。

 

初日は緊張の中に、まだあまり通訳案内士の仕事がどういうものかピンと来ていない、という印象がありました。

 

それが、初日の講義が終わった頃には「目からウロコが落ちた」感じの顔になり、実習初日には実際にバスに乗る興奮とともに「不安」そうな顔が時折見られる感じになりました。

 

最終日には、「不安はあるけれど、通訳案内士として仕事をしたい!」というやる気に満ちた顔の方が大半でした。

 

私自身も、最初「講師として受講生に教えられることがあるのか」と不安に思ってもいましたが、準備をすることで勉強になりました。


また、講師をやってみることによって、「ああ、6年間がむしゃらに頑張ってきて振り返る余裕もなかったけれど、それなりに経験を積んで自分なりにガイドとして成長したんだなあ。」と感じることができた気がします。


これはとても新鮮な感覚でした。

 

それと同時に、「まだまだ足りない。勉強しないと!」と思う部分も多々ありました。


やる気にあふれる新人の方々に負けられないという、いい意味での刺激をたくさん受けました。




研修後の懇親会や、その後個人的にいただいたメールで、


「研修がとても勉強になりました。」


「不安もあるけど頑張ってチャレンジしてみたいと思います。」


「素敵な先輩にお会いできて嬉しかったです。」


「豊富な知識と温かい笑顔で日本を紹介できるガイドになりたい」


など、恐縮してしまうような有難いメッセージをいただいて、本当に嬉しく、講師を引き受けてよかったと思いました。

 



私自身も、新人研修に参加したことが刺激になり、その後仕事をする上での基礎となり、お世話になった講師の方々に折に触れご報告をすることが励みになり、またある方には仕事を紹介していただいたり、現場のOJT(実地研修)でお世話になったりしました。


つまり、新人研修がその後の通訳案内士のキャリアに大きく影響しているということです。


そう考えると、今回受講なさった皆様に対して責任を感じますし、多くの方が近い将来通訳案内士として活躍なさり、何かの時にこの新人研修を思い出していただけたらと思います。

 

そのうち現場で再会することを楽しみにしつつ、私自身もより一層頑張らなければと思う今日この頃です。



新人研修6 

 



※上のピンクの表紙の「関東テキスト」と、こちらの青い表紙の「関西テキスト」は、一般向けにも販売されることになりました。


宣伝のようで恐縮ですが、日々現場で仕事をしている通訳案内士によって書かれた、現場情報満載のテキストです。


詳細はJGA事務局にお問い合わせください。

一般社団法人日本観光通訳協会(JGA) http://www.jga21c.or.jp/

 



※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。

(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/

 

 

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

ご訪問ありがとうございます!