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インドネシアとマレーシアの違い:ラマダンの場合

ちょうど「ラマダン(イスラム教の断食月)」の時期なので、以前インドネシアマレーシアの違いを感じた出来事を書いておきたいと思います。

 

インドネシアマレーシアは文化的、民族的には近い関係にありますが、国民性はかなり違う気がします。

 

私はインドネシアに住んだ後、マレーシアに滞在しました。


インドネシアといっても、滞在したジャカルタバリマナド(スラウェシ)のうち、ジャワ島にある首都ジャカルタと、ヒンズー教徒が多いバリ、キリスト教徒が多いマナドではかなり文化が違うので、「ジャカルタでは」と言っておきます。




ジャカルタ1 

 

ジャカルタの街:大通りはスディルマン通り

 



ジャカルタにいた頃は、断食の時間中「イスラム教徒の前で食事をすることははばかられる」という雰囲気を感じていました。


ですので、イスラム教徒でない我々外国人などは、なるべく目につかないところで食事をしたりしていました。

 


一方で、クアラ・ルンプールにいた時、職場だった研修所での授業の前にマレー系の研修生とインド系の研修生が教室にいたのですが、インド系の研修生がおもむろに「リンゴ」を取り出して食べ始めました。

 


インドネシアでの感覚に慣れていた私は、マレー系の研修生にことわるでもなく淡々とリンゴを食べる姿に驚きました。


そして、これがマレーシアインドネシアの大きな違いかなと漠然とですが思いました

(あくまで個人的な印象ですが)。

 


つまり、マレーシア人はどちらかというと「私は私、あなたはあなた」というマイペースな感じなのに対して、インドネシアではその傾向が弱いということです。




マレーシア1 

 

クアラ・ルンプールの夜景:ツインタワーを臨む

 



なぜ驚いたかというと、イスラム教自体はマレーシアの方が厳格で、インドネシアの方がゆるい、というイメージがあったからです。


実際、マレーシアでは憲法でイスラム教が国教に定められていますが、インドネシアでは国教ではありません。


参考:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/kankei.html

 


それで、もしかすると人口の比率も影響するのかもしれない、と思いました。

 



インドネシアは、民族的には「プリブミ」と呼ばれるマレー系が多くを占めています。


宗教は88.1%がイスラム教徒、


続いてキリスト教 9.3%、


ヒンズー教 1.8%、


仏教 0.6%、儒教 0.1%、


となっています。


人口的には世界最大のイスラム人口の国です。

 


一方マレーシアは、民族はマレー系(約67%)、


中国系(約25%)、


インド系(約7%)、となっています。


参考:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asia.html

 


つまり私なりの解釈では、インドネシアでは人口的にイスラム教徒の比率が高いので、どうしても影響が大きくなるということです。


また歴史的背景もあって、ある意味イスラム教徒への「遠慮」みたいなものがあるのかもしれません。

 


一方マレーシアでは、マレー系以外の人口が33%います。


国としてはイスラム教を国教とし、「ブミプトラ政策」というマレー系優遇政策もとられています。


マレー系以外の民族への抑圧もあるでしょうし、対立もいろいろあるようです。



そういう現状の中で、異なる民族、文化の人たちが共存するには、


「私は私、あなたはあなた」


というある程度割り切った、いい意味で


「他の人は気にしない」


ということが、ストラテジーなのかなと思ったりします。


 

これはほんの一例であり、全ての人が同じことをするわけではありませんが、外国人として滞在して漠然とですが感じたことを書いてみました。


いずれにせよ、インドネシアもマレーシアも、異なる歴史と背景を持った多様な国であるということは間違いありません。




※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。

(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/

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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

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