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外国人観光客買い物事情:「たかが買い物、されど買い物」

買い物は好き嫌いが分かれます。


①買いたいものがたくさんある。買い物に時間をかけたい。
買い物は最小限にして、それよりも観光に時間をかけたい。


ざっくり言って、欧米系観光客は比較的②が多いように思います。


おみやげを買うのも観光地の売店程度で、それ以外に「買い物のための場所」に行ってまで買い物はしないくていいという感じで、あっさりしています。


一方アジア系観光客は、①が圧倒的に多く、購買欲が盛んです。この場合はかなり気合が入っています。

例えば、ほんの一例ですが、


・ビデオ
・カメラ
・時計
USBメモリ
・ストッキング
・ヘアカラー
・タワーの模型
・キーホルダー
・刀
・スーツケースやかばん


などなど。

グループやお客様によって、ほんとうに様々な要望があります。



最近はスマホの画像を見せて「コレがほしい」というリクエストが多いです。

そして、買い物の時間は、通訳ガイドにとって、一番忙しい時間にもなります。


というのは、特にアジア系の団体の場合は、お客様に「ついてきて助けて」と言われることが多いからです。



買い物 



ですので、まずできるだけ早い時期から、「お客様の買いたいもの」を聞きます。

どこで買えるか、その場所に行程中立ち寄れるか、買い物をする時間があるか、あるいは自由時間にお客様自身で買いに行ける場所か、などをチェックします。


物によっては、商品が店にあるかを事前に直接確認します。

なければどこに売っているか聞くなど、できる限り調べてお客様にご案内します。


特に行程の決まっていない個人のお客様などの場合、店に行っても商品がないと無駄足になるので、できる限りチェックします。


団体の場合は、全員の商品を事前に調べるのは難しいので、予め買えそうな場所などをざっくりと案内し、買い物の場所では、商品が何階にあるかをご案内しておいて、順番に回ります。


写真がある場合は店員さんに見せればある程度わかりますが、そうでない場合は細かいやりとりが必要なこともあるので、限られた時間の中で飛び回ります。


たかが買い物でも、やはり買いたいものが買えるとお客様はとても嬉しそうですし、特に細かいやりとりをしたあげくに買えた時は、とても感謝されます。


時間が限られていたり、商品が品切れだったり、生産停止だったりで買えない場合も多々あるのですが、限られた滞在時間にベストを尽くして「納得してあきらめる」場合は、お客様も気が済んでいますし、頼まれものの場合は「探したけどなかった」と言えます。


「買いたいものがあったのに、探す暇もなかった」というのは、やはりストレスでしょう。

それに、家族や親せき、友人などへのおみやげや頼まれものも結構あるので、楽しみに来られているとはいえ、それなりに「おみやげを買って帰らないと」という「プレッシャー」を感じている場合もあるようです。


あるお客様は、孫へのおみやげを探すために観光地をいくつかあきらめました。


私も新人の頃は、買い物の重要性がよくわからなかったのですが、最近は「たかが買い物、されど買い物」と思って、できる限りのお手伝いはするようにしています。


「買い物」というとカジュアルな響きですが、言いかえれば立派な「商談」ですし、お金が絡むことですから、いい加減にはできません。


ともあれ、買いたいものが買えた時のお客様の嬉しそうな顔を見ると、私も嬉しくなって、いつもながら疲れが吹き飛びます。


※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。

(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/

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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

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