記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

インド人が求める「野菜だけどスパイシーなベジタリアン食」とは

インドからの団体ツアーを約3週間担当させていただきました。


シェフが同行していて、ホテルや訪問先でもインド料理、レストランで食事の際もインド料理レストランというツアーでした。


我々ガイドは全て一緒に食事をしたわけではないのですが、11回はインド料理を食べ、バスの中ではインドのスナック菓子を食べるなど、かなりインド色の濃いツアーでした。

 

インドツアー1 


毎回の食事で共通していた点が2つありました。

ひとつは飲み物で、必ず「ヨーグルト」でできたラッシーなどの飲み物が置いてあったことです。


これは私も目からウロコだったのですが、プレイン・ラッシー、つまり甘くなくちょっと塩味でスパイスとハーブが入ったラッシーを飲むと、辛くて脂っこいインド料理を食べても、胃がもたれないのです。


ラッシーというと、マンゴー・ラッシーなど「甘い」というイメージがあったのですが、プレイン・ラッシーはとてもあっさりしています。



インドツアー2 




もうひとつは、レイアウトです。


真ん中の大きいテーブルにはメインの料理が並べられていますが、これらはすべて「ベジタリアン料理」になっていました。


周りのテーブルには、「ノン・ベジタリアン」つまり肉などの入った料理、またジャイナ教の方向けの料理などが、それぞれ分けて置かれていました。


ここでの「ベジタリアン料理」は、一見そうは見えないほど豪華で、一部のあっさりした料理を除けば、ほとんどスパイシーで、炒め物や揚げ物も多いです。


生のものは、にんじんやきゅうりを切ったサラダが置いてあっただけで、あとは温かい料理でした。


ごはんも、白いご飯のこともあれば、炒飯だったり、ナンもあったりしました。

私はベジタリアンではありませんが、ベジタリアンの料理だけでも特に物足りないという感じではなく、むしろ日本人には少しあっさりめのカレーといった感じで口に合うと思いました。

 

インドツアー3 


通常のツアーでは、ベジタリアンは少数派のことが多いため、本来のメニューから


肉や魚を取り除く

という言わば

引き算」メニューになりがちです。


また和食のレストランなどでは、


ベジタリアン=精進料理


と思われていることも多く、あっさりとしたソバ、うどん、冷たいサラダ、豆腐、こんにゃくなどが並ぶことも多いです。


しかし、このツアーの食事を見る限り、またこれまでのベジタリアンのお客様の声を聞く限り、少なくともインド人のベジタリアンが求める食事というのは、あっさりした和食や精進料理というのではなく、

しっかり味のついた、また揚げ物や炒めものなどボリュームのある、スパイスのきいた食事

ではないかと思います。


そういうイメージを持って日本に来て、ただでさえあっさりめの和食からさらに「引いた」食事が出てくると、どうしても「物足りない」という印象をもたれるのは自然なことかと思います。

 

インドツアー4 


もちろん、違う食事を用意するのは手間やコストがかかるなど諸事情があるというのもわかります。


ただ、お客様の立場からすれば、皆さん同じように「日本でおいしいものを食べたい」と思っている、それにつきると思います。


私自身も、いかにお客様の希望に沿った食事を提供しつつ、インド料理とは対極にあるようにも見える日本料理を楽しんでいただけるかを工夫しなければいけないなと改めて考えました。


※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。

(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

ご訪問ありがとうございます!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。