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「パンフレット」より「コミュニケーション」を

インドネシアの旅行会社向けファムトリップで、出発のためホテルのロビーで集合した時に

大きな段ボールの荷物

を送る人がいました。

何かと聞くと、

「イベントでもらったパンフレット」

とのこと。

重すぎるので、帰国前日に泊まるホテルまで宅配便で送ると言います。



その後ツアーに出て、今回は北陸を周りました。

各地でまたパンフレットをたくさんもらいました。


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各地でいただいたパンフレットなど


いただくもの1つ1つはそれほど大きいものではなく、

数枚のリーフレット

パンフレット

地図

お土産(各地の特産物など)

DVD(観光地や街の紹介)

です。


しかし、何十か所も訪問するため、帰る頃にはそれなりの荷物になっています。

加えて送った段ボールいっぱいのパンフレット類



今回はたまたま飛行機のチェックイン荷物が

「重さ23キログラムのもの2つまで」

だったので、預けることができました。


しかし、上限が荷物1つだったりした場合、

超過料金

がかかってしまう可能性もあります。


そこまでさせるのは負担ではないでしょうか?

また、果たして帰ってから持ち帰ったすべてのパンフレットが役立つのでしょうか?



これには私自身、前から疑問を感じています。

というのは私自身、観光プロモーションのイベントに参加すると、

大量のパンフレットや地図類

をもらいます。


もらった時は、後でゆっくり見よう、使おうと思っているのです。

でも実際は、よほど興味があったものや行ったところのパンフレットは見ますが、

そうでないものは、見ないままファイルに入れたり、そのまま放置します。

それがドンドンたまっていきます。


紙媒体というのは情報がすぐに古くなるので、

たまってきて整理しようと思った時には既に古くなっていることが多く、

結局処分せざるを得ないことが多いです。


これはもったいなくないでしょうか?



参加者にパンフレットを帰国してからどう使うか聞いてみました。

「ファムトリップの報告のプレゼンテーションをするときに、参考資料としてちょっと使うぐらいかな。全部ではないけど。」

とのことでした。



もちろん全てが無駄という意味ではなく、

実際に訪問したところ、
詳しい説明を受けたり、施設を見学したり、体験したり、質問をした後でもらったもの

については、強く印象に残っているので、後でも見たり使ったりする可能性が大きいと思われます。

限られた時間の中で多くの場所を訪問するので、紙媒体が記録として後で役立つこともよくあります。

ただ、多すぎるのです。

紙は「最低限」でいいと思うわけです。


「説明をお願いします。宣伝してください。」

と言われることも多いですが、いくら私が通訳を兼ねているからといって、丸投げされても困ってしまいます。それに、

当事者の思い

が伝わらないと、言葉だけ訳してもそれは心に響きません。


実際参加者が求めているのは、

●すぐにツアーに組み込めるような具体的な観光地、ホテル、レストランなどの情報

●団体やインセンティブツアーなど、20名~80名あるいはそれ以上のグループを実際に連れてきた時を想定した「下見」となる情報。

●すぐに情報交換、取引を始められるコミュニケーションができる相手

だと思います。


実際訪問の後に、すぐお礼のメールをいただいた方もいました。
そうすると、そこからコミュニケーションがつながります。


しかし多くの場合には、

・既存のパンフレットだけで、詳細の情報(収容人数や料金等)がない。

・限られた観光スポットだけで、周辺情報(ホテル、レストラン、アクセスなど)がない。

・「名刺交換とパンフレット渡し」だけで終わってしまう。

・訪問して気に入って、いざ話を進めようとしても「英語はできません」と言われてしまう。

など、せっかくのビジネスチャンスをみすみす逃しているケースがあります。
本当に多いです。。



それで、見かねてフォローしようと

「〇〇の売りや外国人にアピールしたい特徴は何でしょうか?」

と聞くと、

「さあ、外国人はあまり案内したことがないのでちょっと…。」

という返事が返ってきたりして、目が点になってしまいます。



もちろん、やる気があって、こちらが驚くほどの万全の準備で迎えてくださって、外国語で案内したり、デモンストレーションがあったり、というところもあります。

ただ、残念ながらまだ圧倒的に少ないです。


せっかくはるばる日本まで来てもらっているのに、なぜ

その場でコミュニケーション

しないのでしょうか???



話がそれますが、多くの外国人は、

紙媒体の詳細を読む

習慣があまりないという印象です。


日本人は本好きだし、資料なども比較的読む方でしょう。

紙媒体が好きな国民性があると思います。


しかし、外国人は、私が知る限り、日本人ほど

読む

ことをしないです。(もちろん人によります。)

ましてや、母語でない外国語で書かれていたらなおさらです。


欧米人は比較的本が好きで、ツアー中も読んでいたりします。

が、それでも地図など渡すと、見るのを面倒くさがってバスに置いていったりします。


インドネシア人の場合は、なるべく

書いたものを渡すのは避ける

ようにしています。


よく団体ツアーで配る、

明日の出発時間やホテルの部屋番号を書いた紙

も、インドネシア人のツアーでは渡しません。

全て

口頭

で伝えます。


忘れそうな場合は、

携帯で写真

を撮っていたりします。

ですので、失礼ながら、段ボールに詰められた大量のパンフレットに帰ってから全て目を通すとは、私には到底思えないのです。


それよりも、圧倒的に

口コミ

の文化です。

ツアー中のお客様は、
Wifiルータを使ってメッセージを送ったり、
電話したり、
写真を撮ったり送ったり、
動画をアップしたり
バスの中でみんなで見たり、
家族から「これ買ってきて」と写真が来たり、
店から写真を送って「どっちの色がいい?」とやりとりしたり、

とにかく携帯を使っています。


インドネシア人は気さくで、1回会ったぐらいの人でも気軽にSNSでつながったりします。

日本人にはなれなれしく感じられるかもしれません。

実際、気軽に連絡が来て困るというリスクもあります(笑)。

しかし、うまく活用すれば、これ以上便利なツールはありません。

携帯のネットワークに入る

のがカギだと思います。


今まで

「パンフレットを見て日本に来た」という人は見たことがありませんし、

実際パンフレットを持ってきているのを見たこともありません。

全ては

携帯1つ

でやっています。


会った時には、少しでも直接話をしてみてはいかがでしょうか。

インドネシア人は親日的だし、気さくでおしゃべり好きな人も多いです。

インドネシア語ができなくても、

Selamat pagi.(スラマッ・パギ=おはようございます)

など一言の挨拶でも全然印象が違います。


残念ながら、まだまだインドネシア語どころか

「英語もできません」

と言われてしまうことが多いです。

しかし、「できない」という前に、
片言でも、ゼスチャーでも話しかけてみてはいかがでしょうか?

インドネシアに行ったことがあれば、その話をすればまた違うでしょう。

行ったことがなければ、行ってみてはいかがでしょうか。
(インドネシアに限らず海外に行けば外国人との話題は広がります。)


情報は「活用」しないと意味がありません。

何の説明もなく、あるいは簡単な日本語のみの説明で、袋から出すこともせず配っただけでは、
興味を持ってもらえないのは、当たり前ではないしょうか?


極端かもしれませんが、美しいパンフレットを印刷する費用を少なくして、
語学研修にあててみてはいかがでしょうか?


あまりにも多くの人が、

きれいなパンフレットや地図を作って配るのが仕事

と思い込んでいる気がします。


ファムトリップの場合、目の前にせっかく人がいるのですから、

直接のコミュニケーション

をもっと増やさないともったいないと思います。

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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

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