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心に響く「母語」

ツアーでお客様にバスに乗りましょうと促す時、インド人に

「Let's go!」

と英語で言っても動きませんが、

「Chalo! 」(「チャロ」:「行こう」という意味)

とヒンディー語で言うと、

「Chalo, chalo! 」

と言いながら動いたりします。


mother tongue_1 
南インド・チェンナイ空港にて

挨拶する時、

「Hello」

というと微笑にはなりますが、

「Namaste (ナマステ)」

というと満面の笑みになったりします。



さらに、

「Aap kaise hain? 」(「お元気ですか?」の意味のヒンディー語)

と言うと、インド人もビックリの顔になります(笑)。



インドネシア人には、インドネシア語で

「Ayo, ayo!」(「アイヨー」:動作を促す言葉)

と言うと

「Ayo, ayo!」

と言いながら動いたりします。


普通に

「時間ですよ。行きましょう。」

と言っても、たぶん動かないと思います(笑)。


mother tongue_2 
インドネシア・ジャカルタの食堂にて


またある時、スペイン系アメリカ人で英語がわからないお客様が家族と英語のツアーに参加していて、はじめは英語がわからないせいか黙って表情もあまり楽しそうではありませんでした。

私はスペイン語はできませんが、他のスペイン系のお客様に習って、

「Como esta?」

と言ってみました。

すると急にパーッと笑顔になって、とても嬉しそうでした。

その後は片言とゼスチャーでも私に話しかけてくれるようになって、終始笑顔になりました。



「外国人には英語が通じる」

「東南アジアの人は英語が通じる」

「インド人は英語が通じる」

というような「漠然としたイメージ」を多くの人が持っているように感じます。


mother tongue_3 
シンガポールにて


でも、言葉ってそんなに単純ではありません。

私が知る限り、インドネシア人には、日本人が英語より日本語がいいのと同じぐらいに

「英語よりもインドネシア語がいい」

と思っていると思います。


また、インド人でも英語が通じない人はたくさんいますし、ヒンディー語、ベンガル語、タミル語などそれぞれの母語があります。



私の個人的な印象では、英語は「ツール」として使っているんじゃないかなと思います。

「英語ができる」ということは、教養やエリートであることを示すことでもあり、また実際進学や就職など生きていく上で役立つことでもあります。

だから、使える人は使えるし、使おうとする人もいます。



日本語の場合を考えるとどうでしょうか?

海外に行ってガイドさんが迎える時、

「Welcome to xxxx!!」

と言われるのと、

「皆様ようこそいらっしゃいました!」

と日本語で言われるのでは、印象が違うのではないでしょうか。



「心に届く」のはやはり「母語」だと、私は感じています。

ですので、できるだけお客様の「母語」を使いたいと思っています。

全ての言語を話すことはできなくても、「挨拶」だけでも「片言」でも全然印象が違うと思います。


心に届かないと、伝わらないし、人を動かすことはできないと思います。


mother tongue_6 
インドにて

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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

ご訪問ありがとうございます!

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