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「ハラル」でなくても「NO PORK」でいい

最近、「ハラルHALAL」という言葉がにわかに流行っているように思います。

同時に、ブームのようになっている気も...


しかし、厳密な意味での「HALAL」を意味している場合を除いて、異教徒である我々が、例えばイスラム教徒向けの食事のことを言う場合に、「HALAL」あるいは「ハラル」という言葉を使うと、誤解を招く可能性があるので危険です。



NO Pork 



写真は、インドネシア・ジャカルタのある中華料理のレストランですが、イスラム教徒が多数を占めるインドネシアでも「NO PORK」という表現を多く使っています。


決して異教徒が「HALAL」とは言っていません。


日本語でいえば、「ベジタリアン」とか「精進料理」というのが人によって解釈が違うと思いますが、一般人と僧侶では当然違うと思います。



それと一緒、とは言えないのですが、「HALAL」の解釈も、人によって様々です。


イスラム教徒であっても、アラブ諸国の方、マレーシアの方、インドネシアの方、それぞれ解釈が違うと思います。


しかし、イスラム教徒の方が「HALAL」という分には信者ですから問題ないでしょう。



しかし、異教徒が「HALAL」あるいは「ハラル」というのは、違和感がないでしょうか。


仮に日本人が海外旅行をして、「精進料理です。」と言われたら、どう思うでしょうか?

「何をして精進料理と言っているの?」と思わないでしょうか?



日本はイスラム教ではありません。


そして、外国人観光客は「イスラム教徒」だけではありません。

ヒンズー教ユダヤ教ジャイナ教仏教などいろんな宗教の方がいらっしゃいます。


イスラム教徒が日本を旅行しやすくなるのは、それはそれでとてもいいことです。

私もお客様の多くがイスラム教徒なので、助かります。


しかし、「イスラム教徒だけに特別の対応をする」のでは不公平です。


やるなら既に多く来ているヒンズー教、ユダヤ教、そしてベジタリアンなども「公平に対応」しなければ。


少なくとも「観光」という観点では、我々は公平であるべきです。

外国人観光客同士の宗教的感情にも配慮しなければいけません。


※この記事は、「やまとごころブログ」の中の筆者ブログ「英語、ときどきインドネシア語」にも掲載されたものです。

(掲載期間2012年10月~2016年5月) http://www.yamatogokoro.jp/sasayama/


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コメント

本当にそうだと思います。
今のハラルブームはいわゆる「ハラル認証機関」という胡散臭い連中が「対応を間違えるととんでもない国際問題に発展する」と食品メーカーやレストランを脅して認証を取らせるという不安産業です。
認証自体は義務的なものでもなんでもなく、取らなくても自ら「ハラル」を宣言できます。そのくらい重みのないシロモノです。
また、仰るように、ハラル対応は他の信仰食を持っている人たちにとっては逆差別です。
少なくとも日本ではハラル人口よりもベジタリアン人口の方が圧倒的に多いので、ビジネス的な視点からもハラル対応は間違いです。

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プロフィール

英語通訳案内士・篠山美智子

Author:英語通訳案内士・篠山美智子
英語通訳案内士。オーストラリア留学後、前職(日本語教育関係)でインドネシアとマレーシアに計8年滞在。2009年より通訳案内士専業。日本及び海外旅行会社の団体ツアー、個人旅行客(FIT)、企業のインセンティブ・ツアー、政府関係のプロジェクト等に就業。北海道から九州まで日本全国を周る。

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